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Photo by Todd Baker

20代と30代で、ファッションの基準が一気に変わります。
それまでの常識が全く通用しなくなると言っていいでしょう。

もちろん人によってその境界に差があるとはいえ、だいたい20代と30代のどこかでそのタイミングがきます。

20代までは「おしゃれだね!」って言われていたような攻撃的なファッションが、いつからか「おしゃれ」ではなく「おじさんくさい・・・」となってしまうんです。

これはファッションセンスとか時代のせいではなく、「年齢相応かどうか」によるもの。

想像してみてください。
10代の子がダボダボの服、腰パン、ジャラついたアクセサリーをつけていて「おしゃれ」と言われていたファッションを、50代になってもしていたら・・・?

これは10代と50代という極端な例ですが、10代と20代はまだ「若い」というだけで許される年齢層なのに比べて、30代以降は40代も50代もそういうわけにはいきません。

30代以降に求められるファッションは「紳士」です。

紳士カジュアルファッション

紳士と聞くと、紳士服・・・ビジネスやフォーマルファッションだったり、それこそおじさん臭いファッションを想像するかもしれません。

でも30代以降の男性が参考にすべきは「紳士カジュアルファッション」です。

紳士カジュアルファッションは、かっちりしすぎず、カジュアルすぎず、落ち着いた大人のファッションのこと。
そのうえ地味になりすぎず、かといって派手でもないコーディネートを兼ね備えたもの。

こう聞くと「なんか曖昧」「難しそう」と思うかもしれませんが、ポイントを抑えれば紳士カジュアルファッションも難しくありません。

平日のビジネスフォーマルファッションについては誰よりも上手に着こなせたとしても、休日のファッションがどうしてもお粗末になりがち。
「休日のお父さんファッション」を卒業するために紳士カジュアルファッションをマスターしたいところです。

ポイントは英国トラッドやアイビールック

紳士カジュアルのポイントは英国トラッド(ブリトラ)と言われる、洋服の元祖的なファッションから、もう少し着崩した感じのアイビールックにあると言えます。

アイビールックというのは当時のアメリカの大学生たちが好んだファッション(と、言われているもの)で、日本で特に愛されて今に至る、いわばアメリカンキャンパストラッドのようなファッションです。
特長はボタンダウンシャツに三つボタンジャケット(ブレザー)にローファーといったスタイル。同義に「プレッピースタイル」というものも。

要するに、着こなしはフォーマルなんだけど、使うアイテムが要所要所でカジュアルになっているものといった感じです。

ボタンダウンシャツは通常のドレスシャツに比べてカジュアルですし、ローファーもビジネスシューズとしてはややカジュアル。
そこにブレザーを合わせると紳士的な印象になります。

日本に伝わったアイビースタイルでは、夏場はこのファッションにチェックの短パンを合わせたりします。
個人的には絶妙にカッコイイと思うんですが、年齢相応かと言われると微妙ですし、何より女子ウケ最悪なのでオススメはできません。

こういった「しっかり着こなしているけれど、堅くない。カジュアル」なファッションこそが紳士カジュアルファッションであると言えます。

コーディネートに注意

紳士カジュアルファッションの注意点はサイズ感とコーディネート。

サイズは必ずジャストサイズを選ぶようにしましょう。
ピタピタサイズだと妙に若作りして見えますし、大きめサイズだと逆に老けてみえてしまいます。

コーディネートは特に注意が必要で、地味になりすぎると単なるおじいちゃんファッションになってしまいます。
あくまでもシンプルだけど地味ではない、かつ派手でもない、それでいてメリハリのあるコーディネートを心がけたいところ。
※まれに「老けてみえるから」と派手派手な色を選んでしまう人がいますが、逆効果です。

一例としては、紺色のブレザーにベージュ(または白)のチノパン、薄いピンクのボタンダウンシャツのような感じ。

紺色のブレザーは落ち着いた色合いですが、パンツのベージュと合わせた時にメリハリがある色合いです。
インナーの薄いピンク色のボタンダウンシャツが若干の華やかさを演出してくれて、それでいて派手になりすぎない色なので全体から見た時にまとまる印象があります。

間違ってもジャケットとパンツを同じベージュやグレーなどにするような事をしてはダメ。
たとえばジャケットをグレーにしたならパンツは白にするなど、コントラストをつけることを忘れずに。

挑戦的なファッションスタイルは避けておいた方がいい

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Photo by Emilio Labrador

40代50代向けファッション誌のLEONにおいて、ラグスポというスタイルが紹介されていました。
これはラグジュアリー×スポーツという組み合わせで、ドレスアイテムにスポーツアイテムを合わせてカッコ良く見せましょうというもので、紹介されているモデルさんはとてもカッコ良かったです。

が、おしゃれの初心者はなるべくこういった冒険はしない事をオススメします。

ファッションって決して服装だけで出来上がるものではなくて、その中の人も含めて決まるもの。
中身がラグスポじゃない人がラグスポファッションをしても「おじさんのスポーツジム帰り」の域を出ません。

おしゃれアイテムの中には「おしゃれな人が着るからおしゃれになる」というものが少なからず存在します。
その辺りを見極められる人だけが挑戦すべきファッションと言えます。

おわりに

30代から50代までを一括りにして話を進めてしまいました。

ただ、30代でも40代や50代に見える人はたくさんいます。
これは逆も然りで、50代でも40代に見える人も。
※さすがに30代に見える人はもうすこし年相応の服装を心がけた方がいいかもしれませんが・・・。

いずれにせよ、30代を過ぎた男性に求められるのは「大人のファッション」であるということ。
そして大人のファッションというのは、紳士的でありながらも堅くなり過ぎないカジュアルファッションから見出す事ができるということです。

おしゃれなモテ服が多い おすすめ通販ショップ

女性ウケのいいおしゃれな服を販売しているネットショップを紹介します。

気になるアイテムを単品買いしていくのも一つの手段ですが、おしゃれに自信のない人はショップの全身コーディネートをそのまま購入すると、まず間違いがありません。

自分が思い描いている理想のファッションがあったらまずは実際に買ってみて、着てみることが、おしゃれの第一歩です。