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Photo by Fabio Venni

男性はある程度の年齢になったら子供っぽい服は卒業しなければなりません。
「いつまでも若々しくていいね」なんて言ってくれる人もいるかもしれませんが、大抵は「いい年してあんな服装して・・・」と思われてしまいます。

「人間は外見より中身!服装でおれは計れないぜ」と思っても、実際には人は外見からその人を判断する生き物です。

しかも、第一印象だけでなく、それまで普通に付き合いがあった人間に対しても、私服を見た瞬間に「あ、こいつ本当はこういうヤツなんだ」と思わせてしまう魔力が服にはあります。

男性は特に、30代に入ったぐらいからはシックで落ち着いた雰囲気の服装を心がけるようにしたいところです。

シックとは?

シックな服装が大人っぽいと言われても、明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。

シックというのは元々フランス語の「chic」から取られた言葉で、「熟練の」というような意味合いがあるそうです。
そこから、洗練されて落ち着いた印象のファッションを「シックだね」と敬意を込めて呼ぶようになっています。

具体的には、妙な飾りだてをせずに、シンプルで上質な(上品な)着こなしが「シックなファッション」を作ると言えます。

よく、白と黒のモノトーンでまとめればシックなファッションだと思いがちですが、これは間違い。
確かにモノトーンファッションはシンプルで上質な雰囲気を出しやすくはありますが、アイテムの選択や着こなしによってはすこしヤンチャな雰囲気を出してしまい、上品さに欠けてしまうものです。

シックであるというのは何も洋服のチョイスだけの問題ではなく、その人が醸し出すオーラのような物からも出てしまうもの。

わかりやすく言えば10代でチャラついた感じの少年が、いくら高級で洗練された服装をしたとしても「シック」にはならないという事です。
※若ければ若いだけ、好青年な雰囲気がシックに近くなりますね。

高級アイテムである必要はない

シックなファッションというと、伝統的なイギリスの服装をイメージします。

仕立てのいい服や小物などを、長年つかっていくというのがシックだから。
30代に入ると、そこから50代ぐらいまでは(体型は変わるものの)同じようなファッションでも格好付くものです。

そもそもフォーマルなスーツはだいたい同じような物を着ていますよね。

そういった時に、流行りのデザイン、流行りの材質を選んでどんどん着回していく楽しみ方よりは、少し良いジャケットを長年ビシッと使う方が落ち着きを感じます。

つまりシックであるということは、流行に左右されないという事でもあります。
だからこそシンプルであり、余計な飾りがいらないアイテムに寄っていくわけです。

ただ、「高級なもの」を揃えればいいというわけではありません。
高級なものを着ていても、前述のとおり中身やオーラが伴わなければシックにはならないから。

ではその中身とかオーラとか言ったものは何なのでしょうか。

シックとは、育ちの良さの表れ

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Photo by Corey Balazowich

90年代に流行ったファッションスタイルで「コンサバ系」というものがあります。
これは当時の女性でお嬢様のような服装をしていた人をそう呼んでいたもので、現代においては「シックなファッションはコンサバ系」とも言われます。

お嬢様、つまり育ちのいい人というのは、佇まいが上品なんですよね。

そういう人がどういう服装をするか、想像してみてください。
ギャルみたいな格好をするか?というと、しないんです。
お嬢様のような、落ち着いた服装をするわけです。

つまりはお嬢様系の服を着るからお嬢様なのではなく、お嬢様だからお嬢様系の服を着ているということ。
・・・ややこしいですが、似て非なるもので、中身が伴わない人が上辺だけそういったファッションをしてもお嬢様にはなれないということです。

これはメンズにおけるシックなファッションも同じこと。

髪の毛がボサボサで、話し始めたら知性のかけらもないような人が、シンプルでモノトーンな高級ファッションに身をくるんでも、それはシックでもなんでもないんです。

逆を言えば、お嬢様然、紳士然としている人なら安価なファストファッションだったとしてもシックに仕上げられる可能性が高いということです。

シックなメンズファッションの着こなしポイント

そのうえで、あくまで堅苦しくならないように着こなすのがシックな大人のカジュアルファッションです。
ポイントはやっぱりジャケパンスタイルですね。

ジャケットにシャツを合わせて、タックの入ったパンツを合わせるのがベスト。
ノータックパンツでよりカジュアルにするのもありだと思います。

その上で外せないアイテムは「チルデンニット」。
もともとスポーツ選手にちなんで命名されたニットセーターの名前で、Vネックの周りにラインが入っているのが特長的。
スポーツ用だから程よいカジュアル感と、どことなく優等生な感じが両立された、まさに「シック」を作り上げるアイテムと言っても過言ではないでしょう。

こういったアイテムで「上品なんだけど、どこか親しみやすい」というような服装を心がけるとシックなファッションに仕上がります。

おわりに

女性は特に、男性のファッションにその「育ち」を見ているような気がします。
それはその人の”今”を見るのではなく、過去だったり将来だったりを俯瞰している印象。

その為、ファッションのTPOもすごく重視されているなと。

例えば合コンにアメカジで来るような人はNG、という事からも考えられますね。
「アメカジ好きなのはわかるけど、今はそういう場所じゃないでしょ」っていうのがわかるかどうか?
これは育ってきた環境で変わってしまうのは仕方ないことだと思います。

それを理解できれば自分でコントロールする事は可能。
女性が求めるファッションをわかっていながらもやらないのは単なる自己満足にすぎません。

大人になるに連れてシックなファッションというのも当然求められていきます。
シックなファッションが似合うような人間になれるかどうかは自分次第です。

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