Pocket

410090694_01dcc281c7_z
Photo by Kristian Thøgersen

長い間忌み嫌われてきた「オタク」が、ここ数年は文化として肯定されつつあるように思います。
特に中身のないペラッペラの人間よりは、何か1つのジャンルに特化したオタクの方が魅力的。

「オタクである」ということは何ら悪いことでもなく、むしろ認められる存在となった事はとても素晴らしい風潮だと思いますが、ファッションに関してはまだまだ「オタクファッション」が認められる事はないだろうと思います。

オタクファッションを脱したほうがいい理由

「別に認めてもらわなくてもいい。興味がない」という人もいるとは思いますが、個人的にはオタクファッションは脱した方がいいと思っています。
なぜなら、人に嫌悪感を与える機械を減らすからです。

ファッションって、気にしない人は男性でも女性でもとことん気にしないものですが、気にする人はダサいファッションの人を見ると即座に嫌悪感を感じたり、「自分より下である」と感じがち。
要するに「おしゃれだからモテる」という事はないにせよ、「おしゃれじゃないからモテない」という事は、十分ありえるという話です。

どうせなら特にモテモテにならないまでも、人から嫌がられないファッションをする、というのが生きていく上でも楽ではないでしょうか。

オタクファッションになる理由とその変遷

オタクファッションは今と昔では違っています。
昔はそれこそ「電車男」で有名になったバンダナ×ネルシャツ×ケミカルウォッシュみたいなファッションが「オタクファッション」の代名詞でした。

なぜこのようなスタイルになったかというと、「カッコイイ」ということがどういう事か?がわからなかったんですね。
彼らは特にファッションに興味もなかったでしょうから、お母さんが買ってきた服を着るという中での”カッコイイ”を探るしかなかった。

お母さんのセンスというのは、お母さんが若かった頃に流行っていたトレンドと、「我が子には”普通”の格好をしてほしい」と願う服装の掛けあわせで出来ています。
さらには、子供の頃に着ていた可愛い服の延長だったり、子供の頃にすぐに成長して服が着られなくなった経験から「少し大きめのサイズ」だったりするんですね。

こういった主にお母さんの影響で出来上がったのが、昔のオタクファッションでした。

それに比べて2000年代の中頃から現れたのが「脱オタ系」と呼ばれる、新しいオタクファッションです。
この頃、秋葉原に行くと必ずと言っていい程いたのが脱オタ系でした。

だいたい男女の3~4人グループで、全身真っ黒。
先の尖ったシューズを履いていたり、妙に細身のシルエットで前髪をすごく気にしている・・・みたいな。

一見おしゃれ風なんだけど、どことなく漂うオタク臭がある・・・それが脱オタ系ファッションだったと思います。

脱オタ系が痛いのは、自分ではおしゃれだと思ってしまっているというところにあります。
それまでのオタクファッションは、あくまで「自分はファッションに興味ない」という人が、持っているアイテムの中で最大限にできるオシャレをしたものでした。

それに比べて脱オタ系は、あえてそういう服装をしている。
そして、それをカッコイイと思っている。(現に女の子も連れて歩いている)という感じ。
だから非ヲタから見ると「なんか違う」「逆に痛い」と思われてしまったわけです。

脱オタ系になってしまう理由としては、おそらく”お母さんファッション”からは脱したかったけれど、参考にするファッション資料がファッション誌や街中で歩いている人ではなく、アニメやゲーム、バンド・アーティストだったのではないかと思います。

前者は「さりげなくカッコイイ」というのを提唱するのに対し、後者はそのもののキャラクターを活かす為に「いかにもなカッコよさ」を打ち出しています。
でもそういう「いかにもなカッコよさ」は街中では浮いてしまうんです。

オタクファッションから真に脱するには、まさにそういった部分を意識すればOKなんです。

オタクファッションからの真の脱し方

5397449392_16c539119d_z
Photo by Paul David

脱オタファッションにならず、オタクファッションから脱するにはどうすればいいか。
その答えは、上に書いた通り、ファッション誌や街中で歩いている人のファッションを真似するというのが早いです。

ここでしくじりがちなのが、「街中で歩いている人のカッコイイ部分を真似する」とやってしまうこと。
これをやってしまうと「あのシャツのデザインがカッコイイ」「あのアクセサリーがカッコイイ」「あの着方はカッコイイ」となっていき、自分の中でのカッコイイを組み合わせたダサいファッションが出来上がってしまうわけです。

そうではなく、街中で歩いている人で「無難な服装」の人、または「特にカッコ良くもないけど、ダサくもない」という人。
こういう人の”全身を真似る”のが正解。

よーく頭の先から足の先までを観察して、全く同じ服装をすればいいんです。
当然、全く同じというのは難しいとは思うので、同じような服装をすればOK。

その時に注意すべきポイントは、シンプルに仕上げる事と、ジャストサイズで着ること。

街中で見かけた人よりも、ジップが一つ多いとか、模様が少しうるさいとか、その時点でNGです。
誰よりも地味に、シンプルにしていった方がおしゃれに仕上がります。

また、同じ服を同じ人が着ても、サイズが1サイズ違うだけでかなりダサくなるのはご存知でしょうか。
ファッションの基本中の基本として、サイズ感は本当に大切です。
少しでも大きいと思うシャツは処分して、ジャストサイズの物を揃えるようにしましょう。

街中で人をジロジロ見るのはちょっと・・・という場合には、ネットショップのコーディネート例が一番役に立ちます。
特に、ファッション誌のように個性的なアイテムを使っていなかったり、モデルさんの体型も僕ら一般人に近い為、リアルな着こなしを見られるからです。

ネットショップではマネキン買い(全身コーディネートをそのまま買う)という事も出来ますし、誰にも邪魔されずにゆっくり服を選ぶことができるのでオススメ。

おしゃれなモテ服が多い おすすめ通販ショップ

女性ウケのいいおしゃれな服を販売しているネットショップを紹介します。

気になるアイテムを単品買いしていくのも一つの手段ですが、おしゃれに自信のない人はショップの全身コーディネートをそのまま購入すると、まず間違いがありません。

自分が思い描いている理想のファッションがあったらまずは実際に買ってみて、着てみることが、おしゃれの第一歩です。