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Photo by Robert Sheie

仕事でスーツを着る機会が多い時に、どうしてもネクタイのバリエーションだけでおしゃれをしてしまっている。
ワイシャツでもおしゃれができるんじゃないか・・・?と思っている方もいるのではないでしょうか。

実際、おしゃれな人はネクタイのバリエーション以上にワイシャツにも気を使っています。

「でもビジネスシーンで使うワイシャツでおしゃれなんてできるの・・・?」と思うかもしれません。
そこで、シーンに合わせて選べるおしゃれなワイシャツについてまとめました。

まずは「誰のためにするおしゃれなのか?」を決めること

実は「おしゃれ」ってすごく曖昧で難しい言葉で、ある人にとってはおしゃれな事がある人にとっては全然おしゃれじゃなかったりするものです。

わかりやすい例で言えば、○○系と言われるファッション。
ホストが好むV系ファッションとか、スケーターやヒップホップアーティストが好むB系、あとは圧倒的ハイセンスな原宿系のファッションとかです。

本人たちはおしゃれと思って着こなしていますし、その業界内ではとてもおしゃれだったりするんですが、一般人から見ると「おしゃれなのかなぁ・・・?」と疑問に思うことも。

これはもう「おしゃれ」の感覚の差なので何とも言えないところです。

そもそも世の中には「100%の人が認めるもの」なんてのが存在しないので、「誰が読んでも面白いマンガ」「誰が聴いても感動する音楽」がありえないのと同じ様に「誰がみてもおしゃれなファッション」はありえません。

その代わりに、「70%ぐらいのホストがおしゃれと感じるファッション」というものは存在していて、いかに「誰におしゃれと感じてもらうか」を意識するかがポイントになってくるわけです。

自分か他人か、男か女かで違う

では誰の為に、を具体的にしていくと、まず「自分のため」なのか「他人のため」なのかという選択肢が出てきます。

自分のためのおしゃれは一番簡単そうで一番難しいもの。
これは自分でゴールを決められる限り、どこまでも高みを目指せてしまうし、どこまでも厳しくできるからです。
その反面自分だけが納得すればいいんだからあまり悩む必要がないのかもしれません。

次に他人のためにするおしゃれ。
これは同性か異性かでも違ってきます。

同性・・・つまり男性が男性のためにするおしゃれもそこそこ難しいところです。
男性のためにするおしゃれなんていうと少し怪しく聞こえますが、要は「男からみてもカッコイイ男に見られたい」「デキる男だと思われたい」という欲求を満たすためのもの。

この場合は当然ですが、男性が見て「カッコイイ」と思えるおしゃれじゃなければなりません。

異性の為にするおしゃれが一番簡単。
コツというかポイントがあるからです。

男性の場合と逆で、女性だけに「カッコイイ」と思われるおしゃれならそれでいいんです。

それぞれのおしゃれのポイント

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Photo by Darien Law

自分のためにするおしゃれ

おしゃれは自己満足と言い切る人がいるぐらい、自分のためにするおしゃれというのも普通の考え方です。

鏡を見た時に”自分の目からみて”変じゃないか。
”自分が”満足できるものを身に着けているか。

そういった所がポイントになってきます。

なので人によっては「まわりの人が見たら99%ダサいと思う」という服装でも、本人はおしゃれと思っているわけですし、本当にチープな服だったとしても満足できればOKなわけです。

個人的には洋服で誰かに迷惑をかけるということはないと思うので、自由にすればいいと思う部分はあるのですが、人は意外と外見で人を判断しているという点にも注意が必要です。

例えば簡単な話で、お葬式に派手な服装やチャラついた服装で参列する人がいた場合。
その人が実際は真面目で常識的な人だったとしても、その場で出会った人たちが抱くイメージは「ダメそうなヤツがきた」ってなところでしょう。

なので、半分は自己満足でいいかもしれませんが、半分は誰かの為に着ているんだと思った方がいいのではないかと思います。

男性によく思われるワイシャツのポイント

男性はとにかく頭で物事を考える生き物です。
もちろん女性も頭で考えている事に違いないのですが、比喩として、より理論的な男性はそう言われがち。

どういうことかというと、「理屈で固めないと安心できない」性格だということです。

「あの人はロレックスをつけているな。さぞかし高級だったろう。デキる人なんだろうな。」
みたいなことです。

ワイシャツでいうと、胸にポケットがないタイプの物なんかがそうですね。
日本では胸にポケットがあるワイシャツが主流ですが、これはアメリカンカジュアルの流れを汲んだもので本来フォーマルな場で着るドレスシャツにポケットが付いているのはおかしいんです。

日本のワイシャツメーカーがニューヨークに店舗展開をした際、胸ポケットを理由にお客さんがシャツを選んでくれなかったというエピソードがあるほど。

こういう話を聞くと男性なら「胸にポケットのないシャツを選ぶことが本物」って思いますよね。
つまり男性から支持されるおしゃれワイシャツを選ぶには、胸ポケットがない、前立て(シャツの前ボタンのところにあるライン)がないなどを基本として、襟羽根が、素材が・・・となってきます。

このような”男性によく思われるシャツ”を選ぶなら、少なくとも2万円から3万円程度のワイシャツを選ぶことになります。

女性によく思われるワイシャツのポイント

男性の逆で、女性はよく「子宮で考える」などと言われます。
これも比喩で、「より直感的なセンスで物事を選びがち」な事を指している言葉です。

男性と女性が揉める時ってたいてい男性が正論を言い、女性が感情論を言い、収集がつかないもの。

女性は理屈なんていらないんですね。
素敵だと思ったら素敵。本物かどうかなんて関係ない(というか知らない)というわけです。

・・・もちろん本人はブランド物とか本物を欲しますけどね。

でも初対面の男性を見た時に、そのスーツがポールスミスか?なんて詮索しません。
それよりは全体的なバランスだったり、清潔感だったりを見ています。

たとえばボタンダウンシャツやドゥエボットーニ(襟が高めなシャツ)は男性目線で見るとイマイチかもしれませんが、女性からは少し小綺麗な目で見られて「おしゃれだな」と感じられ安いアイテムといえます。
※ドゥエボットーニは若い印象があるのと、着ている人が増えたため、若干敬遠される可能性もありますが。

また、「ワイシャツはホワイトシャツの略だから」と白いシャツばかりを選ぶのは男性的。
多少のカラーリングやストライプの入ったシャツを選ぶのもおしゃれです。

最近は比較的安価にスーツやワイシャツが買えるツープライスショップでデザイン性に優れたシャツがカラーリング豊かに揃えられます。
あまり特長的過ぎるデザインのものだといかにも「おしゃれを意識しました」という感じになってしまってNGですが、「普通におしゃれ」程度のシャツを安価にたくさん揃えておくのが女性の為にするおしゃれとしては正解な気がしています。