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Photo by Petra Bensted

僕が数年前、お財布を買いに東京の丸ビルにある某ショップに立ち寄った時のことです。
そこで応対してくれた方は年の功60歳はゆうに超えている、俗にいう「シニア」な方でした。

その方は決してかしこまった感じの”ジェントルマン”ではなかったのですが、どことなく気品溢れる感じで素敵だったのを覚えています。

一目見た時から僕は「カッコイイな」「こんなシニアになりたいな」と思い、今でもその思いは変わりません。

カッコいいシニアファッションの条件とはどういった物か、考えてみたいと思います。

ダサいシニアファッション

その前に、なぜダサいシニアファッションになってしまうのかについて。

僕の父もそうですが、ある年齢を超えたあたりからおしゃれに全く気を使わなくなってしまいますね。
それが一番の原因です。

おそらくこれは本能的なもので、恋愛して、結婚して、子供が生まれて育って、
孫が生まれるぐらいにはもう闘争本能が消えてしまっているという事に起因するのではないかと思われます。

若いうちはモテたかったり、自分を大きく見せたかったりして一生懸命。
でも年を重ねると、そんなことよりも大切なものが段々わかってきて、おしゃれをすることやモテる事の優先順位が下がってしまうんでしょうね。

結果、いつも同じようなグレーに近いカラーリングの作業着のようなシャツと、グレーに近いカラーリングのスラックスという組み合わせで出かけるようになってしまうわけです。

上下似たようなカラーリングだとメリハリがなく、なかなかおしゃれに見せるのは難しいです。
ましてやグレーのようなボヤっとした色だと、全体がくすんで見えがち。

このあたりがシニアファッションをダサく見せてしまう原因なのではないかと思います。
※ただシニアファッションのショップだとなぜかこういった物ばかり置いているんですよね・・・不思議。

おしゃれなシニアファッションの例

では僕が実際にお会いして、「こんなシニアになりたい!」と感じたショップ店員さんはどんなファッションだったのか。

上から見ていくと、髪は白髪で短髪、淡い色のシャツに濃い色のジャケット、白いスラックスにレザーシューズ、ジャケットの胸からは少し派手目な色のハンカチが顔を覗かせていました。

1つずつ見ていきます。

白髪で短髪

年を重ねると、どうしても髪の色素は抜けて白髪が目立つようになります。

多くの人は「少しでも若くみられたい」と白髪を染める事に頭がいってしまいがち。
でも「若くみられること」と「おしゃれなこと」は全く別だと思った方がいいかもしれないと僕は思っています。

極端な例で言えば、ヨボヨボの仙人みたいなおじいちゃんが、髪の毛だけ黒くフサフサだったとしても何か違和感を感じるのではないでしょうか。

それよりはむしろ、白髪が混じった髪だったとしても綺麗に整髪してあることが重要です。
少し伸びきってしまった髪の毛が、さっぱりと短髪で整っているだけでも清潔でおしゃれな印象を与えます。

そして、いつも行っている理髪店ではなく、思い切って違う美容室に行って散髪してもらうのがベスト。
実は自分が似合うと思っている髪型と、実際に周りの人が似合うと思う髪型は違うものです。

いつもの理髪店では「いつもの感じで」とお願いすればOKなので楽ですが、その髪型が本当に自分に似合っているかどうかは誰も指摘してくれません。
特に何年も通い詰めているところなら尚更で、人間の髪の毛の質は年々変化していくものですから、「いつもの感じ」というのは本来通じなくなっていくはずなんですね。

そう思ったら新しい風に触れるという意味も含めて、新しい美容室で新しい髪型にチャレンジするのがいいと思います。

淡い色のシャツに濃い色のジャケット

その店員さんは淡いピンクのYシャツに、濃紺のカジュアルなジャケットを羽織っていました。

特に色味がどうこうという事ではないのですが、シャツとジャケットのコントラストがおしゃれに見えます。

スーツのように前ボタンをビシッと閉めなくても、自分の体にあったサイズのジャケットで、羽織るだけでも清潔そうな印象を受けました。

白いスラックスにレザーシューズ

これも色味がどうこうではないですが、上着のジャケットとのコントラストを考えて選ぶといいと思います。
レザーシューズは石田純一さんのように履き流せる感じの、ややビジネス・カジュアルっぽいものがスマートですね。

ジャケットの胸からは少し派手目な色のハンカチ

そして最後にワンポイントとして、ジャケットの胸から覗いていたピンクのハンカチが印象的でした。
全体的に派手目だと年齢を考えてもキツイですが、どこか一箇所に小さく派手な物を持ってくると、なんとなくおしゃれに見えるから不思議ですね。

さりげなさがポイントかもしれません。

あくまで一例として

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Photo by Kent Wang

当然これらはあくまで一例として挙げました。
その人その人に合う服装というものが必ず存在しますから、こればかりが正解というわけではありません。

とくにおしゃれを「アイテム基準」で考えてしまうとドツボにハマる可能性があります。
※「このジャケットはおしゃれだ」とか「この腕時計はおしゃれだ」のようなこと。

上下共に淡いグレーの物を選んでしまう背景には「このグレーのシャツ好きなんだ」「このグレーのスラックスもおしゃれだなぁ」という心理が働いているのかもしれません。

あくまで洋服のサイズ感だったり、全体的な色バランスだったりといったような「トータルコーディネートでどう映るか?」を意識する必要があるということです。

普段からビシッとおしゃれである必要はないとは思いますが、たまに出かける時なんかはおしゃれなシニアファッションが出来ると楽しいのではないでしょうか。

おしゃれなモテ服が多い おすすめ通販ショップ

女性ウケのいいおしゃれな服を販売しているネットショップを紹介します。

気になるアイテムを単品買いしていくのも一つの手段ですが、おしゃれに自信のない人はショップの全身コーディネートをそのまま購入すると、まず間違いがありません。

自分が思い描いている理想のファッションがあったらまずは実際に買ってみて、着てみることが、おしゃれの第一歩です。